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インタビュー

西野亮廣さんインタビュー(後編):「正論」は人を動かさない。叱るより大切な「隣にいる時間」

2026/4/6

『映画 えんとつ町のプペル』の最新作として公開される『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』。インタビュー前編では、本作で製作総指揮・原作・脚本を務めた西野亮廣さんに、「待つこと」というテーマやご両親との関わりについて紹介しました。後編となる今回は、キャラクターづくりや、子どものうちに経験しておいた方が良いと思うことについてお話を伺いました。

――シリアスなシーンと、コメディのようなシーンのコントラストが印象的でした。

西野さん:エンタメは、“面白いかどうか”です。どんなにいいメッセージがあっても、楽しくなかったら届かないと思うんです。子どもは特に正直なので、“つまらない”と思ったらそこで終わり。ルビッチの新たな相棒となる異世界ネコのモフが急ぐ時には二足歩行になったり、どうやったら面白くなるかはチームで結構考えました。

――ガスが酔っ払うシーンもリアルで面白かったです。今回新たに100以上のキャラクターを作られたそうですが、どのようにつくられているのでしょうか。

西野さん:あれはプライベートで飲んでいる時の僕と吉原さん(ガスのボイスキャスト)ですね(笑)。大体最後はああなるんです。どのキャラも自分の周りにいる人がモデルになってます。今回出てきたセリフも、実際誰かに言われた言葉だったり、自分が言った言葉だったり。

――――劇中の子どもたちの反応や動きも、自分の子どもや近所の子どもたちを見ているようでした。

西野さん:僕が演出をしているミュージカルにも子どもがたくさん来てくれるんですが、反応が面白いですよね。「分かってないけどつられて笑ってるな」とか、「気を引こうとして泣いてるけど、効かないから急にやめたな」とか。あの感じが好きなんですよね。自分の半径5m ぐらいの中で起きた出来事がベースになることが多いです。

――自分の言動や他者との向き合い方を考えさせられるセリフやシーンがたくさんありました。「もっと彼の気持ちに寄り添うべきだった」というセリフは、西野さんの実体験から生まれた言葉なのでしょうか。

僕たちはチームで動いています。ミュージカルになると何百人もの人が関係することになります。その中の誰かがうまく動けないとき、正論を言ってもしょうがないんです。「そんなことは分かっている。それでも動けない」そういうことって、大人だけじゃなく、子どももあると思います。そういう時は、正論よりも、「なぜこの子は止まってしまっているんだろう?」を考えるようにしています。
チームのメンバーの場合は、あえて仕事の話を一切せずに飲みに行ったり、ただ一緒に過ごしたりすると、翌日は人が変わったように動くこともあるんですよね。失敗やできないことを怒るんじゃなくて、寄り添うことが必要な時があることを、これまでの経験で学びました。

――子どもたちに「これだけは“子どものうちに”やっておいた方がいい」と伝えたいことはありますか?

西野さん:すごく現実的な話になってしまうんですが「英会話」と「お金の勉強」です。それで将来の選択肢が広がるし、その延長線上に夢があると思います。親も子どもと一緒にやるといいと思います。 僕がやっている「お金の学校」では、実際にフリマアプリなどを使って商売を経験してもらいます。物が売れるとはどういうことか、どう書いたら伝わるか、人が何で困っているかを考えるんです。それは究極、「人の気持ちを理解する」ことであり、“優しさの訓練”。そのベースを作った後に、夢の話ができると思っています。

――効率や正解を求めてしまいがちな毎日。でも、理屈では動かない心があるからこそ、寄り添うことのできる余白が必要。映画の中で描かれる絆に涙した後は、隣にいる子どもの手を、いつもより少しだけ優しく握りたくなるはず。そんな温かな時間を、ぜひ親子で分かち合って。

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『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~ 』
2026年3月27日(金)全国公開
配給:東宝・CHIMNEY TOWN
©️西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

この記事を書いたのは

Maliaブランドマネージャー / Malia shonan副編集長

Nozomi Oka

横浜生まれ、横浜育ち。8歳と2歳のボーイズママ🧑 ライター歴11年。トラベル、グルメ、インタビュー、ビジネスなど幅広く取材・執筆。 2020年に友人と一緒に広報支援の会社・株式会社worg式を創業。 海とお酒をこよなく愛する🍺

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