
株式会社BISA代表取締役。4児の母。育児と仕事に向き合う日々の中で、一杯のお茶に心を救われた経験をきっかけに、ハーブティーブランド「BISA」を立ち上げる。忙しい毎日の中でも、香りと味わいを通して心を整え、自分自身に戻る時間を大切にする暮らしを提案。現在は、国内外への展開をはじめ、ホテル・宿泊施設への提供、宇宙食プロジェクトへと活動の幅を広げている。
20代前半で第一子を出産しました。周りに同年代の友人も少なく、育児は孤独と緊張の連続。毎日が必死で、心に余裕を持てない期が続いていました。
そんな日々のなか、贈り物でもらったお茶を淹れた瞬間、ふっと心がゆるんだのを今でも覚えています。「ああ、私ってまだ大丈夫だ」たった一杯のお茶が、私を教ってくれました。
この体験が、ハーブティーブランド「BISA」の原点です。その後、紅茶やハーブを学び、身近なママ友を招いて小さなお茶会を開くようになりました。
輪は少しずつ広がり、やがてホテルからお声がけをいただくように、本格的に起業し、「お茶が人を救う瞬間を、自分の手で届けたい」という想いを胸に、ブランドを育ててきました。
BISAのハーブティーは、香りの豊かさを何より大切にしています。当初はリーフタイプでしたが、「ママこそ、もっと手軽に、日常で使える形がいい」という声を受け、ティーパックへとアップデートしました。忙しい毎日のなかでも、短い時間でしっかり香りを感じ、自分に戻れるように、そんな想いで細部までこだわっています。我が家では、子どもたちも「集中したい日はミント」「今日は冷えるからジンジャー」と、その日の自分の状に合わせて選びます。ハーブティーは、家族の暮らしに自然と根づく存在になりました。
一方で、仕事と育児の狭間で、何度も心が折れかけたこともあります。「私さえ我慢すれば、家庭はうまくいくのかも」そんなふうに自分を責めてしまった日々もありました。それでも続けてこられたのは、「あなたのお茶に教われた」「また飲みたいです」という声が届いたから。誰かの一日をそっと支える力になれているその実感が、私を前へ進ませてくれました。
ママになって、強く感じるようになったことがあります。子どもを第一に考えることはとても大切。けれど、自分自身が自立し、心身ともに健やかであることこそが、人生を楽しむ上でいちばん大切だと思うのです。
自分を満たす習慣を持つことで、周りへの不満や将来への不安が、少しずつ減っていく。それを私は実体験として感じてきました。
ママになっても、人生を選びつかんでいるのは私自身。自分の軸を大切にしながら、女性もママも輝ける時代になってほしい。その想いを、私は商品づくりを通して形にしたいと考えています。
BISAの挑戦は、国内外への展開、ホテル・宿泊施設への提供、そして宇宙食プロジェクトへと広がっています。極限の環境でも、香りや温度が人の心を整える。ハーブティーがそんな、’’支え’’になれたらー。
一杯のお茶から始まった私の想いは、今も静かに、でも確かに未来へと進み続けています。