interview

湘南のMaliaたち

鎌倉のゼロウェイスト八百屋「ZEROWASTE川田商店」|量り売り野菜と環境にやさしい暮らし

2026/8/9
■Profile

ZEROWASTE川田商店店主

川田千代子さん

鎌倉市腰越で「ZEROWASTE川田商店」を営み、環境再生型農法の野菜を量り売りで販売するほか、環境に配慮した食材を使うランチも提供。鎌倉市の環境教育アドバイザーとして、小中学校などで海洋プラスチックゴミ問題などに関する環境授業も行う。2児(小1、中1)の母

ごみを出さない、量り売りの八百屋

沖縄で育ち、幼い頃から海が大好きでした。その海にプラスチックごみが増えている現実を前にして「未来の世代にも、綺麗な景色を残したい」と考えるようになりました。マリンスポーツのインストラクター、プラスチックフリーショップでの勤務などを経て、鎌倉市腰越で、使い捨てごみを出さない八百屋「ZEROWASTE川田商店」を開業しました。野菜はあらかじめ袋に入れずに並べ、必要な分だけを量り売りするのが、この店の特徴です。ごみ拾いも大切ですが、そもそも新しくごみを生み出さない仕組みをつくることが大切だと考え、売り方も買い方も少しずつ見直しながら、暮らしのなかで環境と向き合える場をつくっています。

私が野菜を売る理由

起業をする際「モノを売ること」には、どこかしっくりこない感覚がありました。そのとき出会ったのが、環境に配慮して育てられた野菜です。店頭に並ぶのは、農薬や化学肥料に頼らず育てられた野菜や、土を耕さない「不耕起栽培」を取り入れた野菜など、環境に配慮した農法で育てられたものです。

土の中の微生物の力を生かし、時間をかけて土壌を豊かにしていくーそんな考え方に共感した農家の野菜が並びます。体に美味しい野菜を食べることが、自然環境にも良い影響を与えるという循環に魅力を感じ、八百屋という仕事を選びました。生鮮食品を扱う難しさもあります。
数日で状態が変わる野菜を相手に、起業当初は仕入れと販売のバランスに苦労しました。お野菜定期便などの取り組みを通して少しずつ受給のバランスがとれてきました。常連客からは「ここの野菜は本当においしい」「子どもが食べてくれるようになった」といった声も届いています。

日替わりでシェフが入り、店の野菜を使ったランチも提供しています。地球環境のために、食由来の温室効果ガスの排出量を減らすよう配慮した食生活を選択する「クライマタリアン」の視点を取り入れた料理を是非味わってほしいです。

「口を出しすぎない」子育て

現在、2人の子どもを育てながら、お店と環境活動を続けています。正直、両立できているとは言えません。それでも、そのときできることをしています。子どもが成長するにつれて、手をかけるほど反発が返ってくることも増えました。今は、口を出しすぎず、子どもが「やってみたい」と思う気持ちに寄り添うようにしています子どもを、学校に「行ってらっしゃい!」と笑顔で送り出すだけで十分。あとは1日の終わりに「愛してるよ」と伝えられたら、それで100点満点の育児だと思っています。

ZEROWASTE川田商店

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